老人性うつ病
祖父が老人性うつ病ではないかと、家族が心配しているという相談です。彼は以前は食欲旺盛で、日中も植木をいじったりして、元気いっぱいのおじいちゃんでした。また性格は真面目、責任感が強く、勤勉、好奇心旺盛、おしゃべり好き、ユーモア豊富という魅力的な人物だったそうです。
思い当たる契機は、家庭内のちよっとしたゴタゴタと同級生の突然の死とのこと。そして口数が減り、億劫になり、趣味の新聞や相撲観戦にも興味を示さなくなった。日中は椅子に腰掛けて、ぼんやりしており、問いかけにも「わからない」という返事が多くなっししまったとの相談でした。
実際、老人性うつ病という診断名をもらっている高齢者は多くいらっしゃいます。高齢者の一般的な特徴といいますか、人間が年を取ると出不精になったり、悲観的、被害的、陰気になるというのは珍しくありません。病院では何らかの病名をつけますから、それらの症状をまとめて「老人性うつ病」としている感じは否定できません。
人間は強いストレスに遭遇すると、身を守る本能が働きます。一般的なうつ病もストレス反応と言えますし、高齢になるというのも強いストレスです。加えて友人が死亡したり、家庭内のストレスに酔って相当悲観的になり、生気の無い目つきになったり、口数が激減することはあり得ます。
さらに幻覚とか幻視という症状も現れる場合もあります。まだ精神科や心療内科を受診してなかったら、一度受診をお勧めします。「うつ病」の場合は、心と体を時間をかけて休ませることが治療法です。無理に頑張らせてしまうと、治癒は長引きます。
別の見方では、老人性うつ病で無い場合に、認知症初期症状の場合もあり得ます。ともかく、専門家の診断を待って、病状に即した治療というか対応をすることが必要ですね。
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